カプセル内視鏡
カプセル内視鏡とは
カプセル内視鏡検査は、画像データを体外に無線送信可能なカプセル型内視鏡を飲むことにより、消化管の状態を調べる検査です。通常の内視鏡検査とは違い、検査中の苦痛が少ないことが特長です。小腸用カプセル内視鏡と大腸用カプセル内視鏡があります。いずれの検査も、検査条件がよければ全小腸もしくは全大腸の観察が可能です(約80%)。
1) 小腸用カプセル内視鏡
小腸用カプセル内視鏡
小腸に炎症、出血、腫瘍などの異常が疑われる場合に行います。病変が見つかった場合には、ダブルバルーン内視鏡による生検、止血処置、ポリープ切除、小腸造影など、さらなる精査や治療を検討します。
また、小腸に狭窄が疑われる場合には、カプセル内視鏡検査が安全にできるか評価する目的で、事前にパテンシーカプセルという、カプセル内視鏡と同一サイズの崩壊性カプセル内視鏡を内服していただき消化管の開通性を評価します。特にクローン病患者は、症状がなくても小腸狭窄を生じていることがあるため、必ず事前のパテンシーカプセルが必要です。
当院では、PilICam™M SB3とCapsoCam Plus®の2機種を採用しており、後者は心臓ペースメーカーを挿入された患者にも施行可能です。
2) 大腸用カプセル内視鏡
大腸用カプセル内視鏡
大腸に、主に腫瘍やポリープがないか確認する目的で行います。現在保険適応となっているのは、「大腸内視鏡検査を実施したが、腹腔内の癒着等により盲腸まで到達できなかった方」もしくは「大腸内視鏡検査が必要だが、腹部手術歴があり癒着が想定される場合など、器質的異常により大腸内視鏡検査が実施困難と判断された方」となっています。
検査時に大腸の中に便が残っていると、鮮明な写真が撮影されずに診断が困難になりますので、大腸内をきれいにするために検査前日・当日に下剤を計4~6L内服していただきます。治療適応のあるポリープや腫瘍が見つかった場合には、大腸内視鏡検査による精査や内視鏡的ポリープ切除術を行います。
検査時に大腸の中に便が残っていると、鮮明な写真が撮影されずに診断が困難になりますので、大腸内をきれいにするために検査前日・当日に下剤を計4~6L内服していただきます。治療適応のあるポリープや腫瘍が見つかった場合には、大腸内視鏡検査による精査や内視鏡的ポリープ切除術を行います。
カプセル内視鏡の実際
<症例1>
慢性的な腹痛と下痢の精査目的に当院へ紹介となりました。上部消化管内視鏡(胃カメラ)と下部消化管内視鏡(大腸カメラ)を行いましたが、明らかな異常所見は認めませんでした。カプセル内視鏡を施行したところ、小腸に縦走潰瘍を認めました(画像1、2)。ダブルバルーン内視鏡による精査を行い、小腸クローン病の確定診断となり、適切な治療介入を行いました。
(画像1、2)小腸の縦走潰瘍
<症例2>
貧血と腹痛を認め、当院を受診されました。上部消化管内視鏡(胃カメラ)と下部消化管内視鏡(大腸カメラ)を行いましたが、出血源は不明でした。カプセル内視鏡を施行したところ、小腸に大きな腫瘍を認めました(画像3)。ダブルバルーン内視鏡による精査を行ったところ小腸がんと判明し、外科的切除で治療しました。
貧血と腹痛を認め、当院を受診されました。上部消化管内視鏡(胃カメラ)と下部消化管内視鏡(大腸カメラ)を行いましたが、出血源は不明でした。カプセル内視鏡を施行したところ、小腸に大きな腫瘍を認めました(画像3)。ダブルバルーン内視鏡による精査を行ったところ小腸がんと判明し、外科的切除で治療しました。

