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当科での内科専門研修について
東大病院消化器内科での内科専門研修は、通常当科との連携病院にて行います。これは東大病院で初期研修をされた先生も、他の病院で初期研修をされた先生も同様となります。それゆえ当科での内科専攻をご希望される先生は、専門研修を行う病院選定のため、卒後2年目(初期研修医2年目)の間に東大病院消化器内科への入局手続きをしていただくことを強くお勧めします(→入局についてはこちら)。
連携病院での専門研修期間は3(~4)年間で、そのあいだに専門医取得に向けて臨床の実力を磨くとともに、大学病院に戻るのに備えて東京大学大学院の受験準備をしていただいています(→大学院についてはこちら)。東京大学消化器内科に戻ったあとは、大学病院でさらに専門的な研修を続けていただきます。
上記が一般的な研修モデルですが、各先生方の事情もその都度考慮し、無理のない研修システムの構築を心がけています。専門医制度も移行期で流動的ではありますが、当科および連携病院では柔軟に対応いたします。
消化器内科は対象臓器が多岐にわたるため、当科では大きく「消化管領域」「肝臓領域」「胆膵領域」の専門グループを擁しています(→グループについてはこちら)。専門研修では、まず領域を限定せず満遍なく研修を行い、「消化器内科医としての基礎」を十分に習得していただいたのちに、徐々に専門性を深めた研修ができるよう配慮しています。 以下に、三つの領域それぞれの研修の特色を記します。
専門研修を完了して大学病院に戻ってからは、より専門的な手技であるダブルバルーン内視鏡や内視鏡的粘膜下層剥離術、消化管ステント挿入術などを症例経験豊富な指導医のもとで学ぶことができます。(これらの専門的な手技も習熟度によっては専門研修病院での経験が可能です。)
大学病院では国内屈指のレベルを誇る肝癌治療チームで臨床的な修練を積む以外にも、基礎研究を行うなど様々なキャリア選択肢があり、各人の意向を最大限尊重した上でメンターが親身に指導を行う体制を築いています。臨床でも研究でも、国内屈指の施設だからこそ社会から期待されている仕事があり、日々やりがいを感じながら研修を行えます。
胆膵領域 の研修では、総胆管結石や急性膵炎などの良性疾患から膵癌・胆道癌などの悪性腫瘍まで幅広い疾患を扱い、重症患者・緊急患者を多く経験できます。東京大学消化器内科の連携病院では、胆膵専門医とともに豊富な症例数を経験しながら胆膵疾患に対する総合的な臨床力を養うことができます。また胆膵領域の内視鏡手技であるERCPや超音波内視鏡(EUS)は難易度が高めとされていますので、専門研修ではまず助手から経験を積んでいただき、習熟度に応じて術者を経験することでスキルアップできる環境を整えています。施設によってはファントムモデルを使ったシミュレーション教育も行っています。
専門研修を終えて大学病院に戻ってからは、世界レベルの高難度手技(Interventional EUSなど)を経験できます。また術者としての技量を磨いていただくため、アセスメントシートで個々人の到達度をチェックして効率的なスキルアップを目指しています。
最近では共働きの医師も多く、特に女性の場合は出産の前後など一時仕事を中断するタイミングがありますが、どの診療グループに所属してもお互いに助け合うバックアップ体制を敷いており、気兼ねなくキャリアと家庭を両立させることが可能です。カンファランスや研究指導はオンラインシステムを積極的に活用し、時短勤務・在宅勤務の場合も自身のペースで研鑽を積むことが可能です。大学病院では学会発表や論文投稿の機会も多く、研究面でも充実した研修を準備しています。もし興味がありましたら是非一度ご連絡いただき、病院見学にお越しください。